軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)は、皮膚にできるやわらかい良性腫瘍の一つです。小さなものは「アクロコルドン」「スキンタッグ」と呼ばれることもあります。

首や脇の下、胸元、鼠径部(足の付け根)など、皮膚同士や衣類が擦れやすい場所にできることがあります。

「首に小さなイボがたくさんできてきた」
「脇にやわらかいできものがある」
「服やネックレスに引っかかって痛い」
「老人性イボなのか軟性線維腫なのかわからない」
「自分で取ってもいいのか知りたい」

といったお悩みで気づく方も少なくありません。

軟性線維腫の多くは良性ですが、皮膚にできるイボ状の病変にはさまざまな種類があります。

あいちビューティークリニックでは、軟性線維腫をはじめとした皮膚のできものについて診察し、状態に応じた治療をご提案します。

軟性線維腫とは?

軟性線維腫は、皮膚からやわらかく盛り上がったようにみえる良性の皮膚腫瘍です。

数mm程度の小さなものから、より大きく垂れ下がったような形になるものまであります。

色は肌色に近いものから、茶色や褐色に見えるものまでさまざまです。

首に小さなポツポツとして多数みられる場合には、一般的に「首イボ」と呼ばれていることもあります。

ただし、「首イボ」は特定の病名ではありません。

脂漏性角化症やウイルス性のイボなど、別の疾患が含まれている可能性もあるため、診断を受けることが大切です。

アクロコルドン・スキンタッグとの違い

軟性線維腫について調べると、「アクロコルドン」「スキンタッグ」といった言葉が出てきます。

これらは関連する皮膚病変を指す名称として使用されています。

小さく多発するものをアクロコルドンやスキンタッグと呼び、より大きなものを軟性線維腫として区別することもあります。

一方、医療機関や文献によって名称の使い方が異なる場合があります。

患者様自身が名称を正確に判断する必要はありません。

「首や脇に小さなイボがある」という段階でご相談ください。

軟性線維腫の見た目・症状

軟性線維腫では、次のような特徴がみられることがあります。

  • 肌色から茶色の小さなできもの
  • やわらかいイボのように見える
  • 皮膚から飛び出している
  • 茎のような部分がある
  • 首に小さなポツポツが多数ある
  • 脇の下にやわらかいできものがある
  • 大きくなると垂れ下がることがある

通常は強い痛みを伴わないことが多いですが、ネックレスや衣服などに引っかかると、痛みや出血、炎症を起こすことがあります。

ただし、見た目だけで軟性線維腫と確定することはできません。

軟性線維腫ができる原因

軟性線維腫ができる原因は一つではなく、複数の要因が関係すると考えられています。

摩擦などの刺激

軟性線維腫は、首や脇、鼠径部など皮膚が擦れやすい場所に生じる傾向があります。

皮膚同士の摩擦や、衣服・アクセサリーなどによる慢性的な刺激が関係する可能性があります。

加齢

軟性線維腫は年齢とともにみられやすくなる傾向があります。

「以前はなかったのに、年齢とともに首のイボが増えてきた」という方もいます。

体質・遺伝的要因

軟性線維腫のできやすさには個人差があり、体質や遺伝的な要因が関係する可能性もあります。

妊娠などに伴う変化

妊娠などに伴うホルモン環境の変化によって、軟性線維腫が増えたり目立ったりすることがあります。

ただし、これらの要因だけで発生を完全に説明できるわけではありません。

軟性線維腫ができやすい場所

軟性線維腫は、摩擦が生じやすい場所によくみられます。

代表的には、

  • 脇・脇の下
  • 胸元・デコルテ
  • 胸の下
  • お腹
  • 背中
  • 鼠径部・足の付け根
  • 太もも
  • デリケートゾーン周辺

などです。

特に首では、小さなアクロコルドンが複数できることがあります。

首にできる軟性線維腫

首は軟性線維腫がよくみられる部位の一つです。

数mm程度の小さなポツポツが複数でき、

「首のザラザラが気になる」
「ネックレスに引っかかる」
「首イボが年々増えてきた」

といったお悩みにつながります。

ただし、首にできるイボ状の病変がすべて軟性線維腫とは限りません。

脂漏性角化症など他の皮膚病変との鑑別が必要になることがあります。

脇にできる軟性線維腫

脇の下も、皮膚同士や衣服との摩擦が生じやすいため、軟性線維腫がみられることがあります。

小さなものでは痛みがないこともありますが、大きくなると衣服に引っかかったり、擦れて痛みや出血を起こしたりする場合があります。

脇のできものには軟性線維腫以外にもさまざまな疾患があります。

見た目だけで判断せず、気になる場合には診察を受けてください。

デリケートゾーン・陰部の軟性線維腫

鼠径部やデリケートゾーン周辺にも軟性線維腫が生じることがあります。

皮膚が擦れやすい場所であり、やわらかいできものとして気づくことがあります。

一方、陰部周辺に生じるイボ状のできものには、軟性線維腫以外の疾患もあります。

たとえば、感染症に関連する病変などとの鑑別が必要になる場合があります。

「デリケートゾーンだから受診しにくい」と放置せず、気になるできものがある場合には医療機関へご相談ください。

軟性線維腫は大きくなる?

軟性線維腫は徐々に大きくなることがあります。

小さなポツポツだったものが次第に目立つようになったり、茎を持って垂れ下がったような形になったりすることがあります。

大きくなると衣服などに引っかかりやすくなるため、痛みや出血につながる場合もあります。

また、「急に大きくなった」「硬くなった」「色が大きく変わった」といった場合には、別の疾患も含めて診断する必要があります。

軟性線維腫が黒くなった場合

軟性線維腫がねじれたり、血流が悪くなったりすることで、黒っぽく変化することがあります。

その後、自然に取れる場合もあります。

ただし、「黒いできもの=軟性線維腫」と判断することはできません。

ほくろや脂漏性角化症などの良性病変だけでなく、医師による鑑別が必要な黒い皮膚病変もあります。

急に黒くなったり、出血したり、形が変化したりしている場合には受診してください。

軟性線維腫は悪性?がんになる?

軟性線維腫は基本的に良性の皮膚腫瘍です。

一般的な軟性線維腫について、過度に「がんになるのでは」と心配する必要はありません。

一方で重要なのは、患者様自身が軟性線維腫だと思っている病変が、本当に軟性線維腫なのかという点です。

皮膚には似た見た目の病変が生じることがあります。

特に、

  • 急速に大きくなった
  • 硬い
  • 出血を繰り返す
  • 潰瘍のようになっている
  • 色や形が急に変化した

などの場合には、自己判断せず医療機関を受診してください。

軟性線維腫と脂漏性角化症(老人性イボ)の違い

軟性線維腫と間違われることがある病変の一つが、脂漏性角化症です。

脂漏性角化症は「老人性イボ」とも呼ばれ、年齢とともに増えやすい良性の皮膚腫瘍です。

茶色や黒っぽく、表面がザラザラした盛り上がりとしてみられることがあります。

一方、軟性線維腫はやわらかく、皮膚から垂れ下がったような形になることがあります。

ただし、実際には見た目だけで区別しにくい場合もあります。

軟性線維腫とウイルス性のイボの違い

一般的な「イボ」の中には、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じるものがあります。

軟性線維腫はこのようなウイルス性のイボとは異なります。

そのため、軟性線維腫そのものが接触によって他人にうつって広がる病気というわけではありません。

ただし、見た目だけでウイルス性のイボと軟性線維腫を区別できない場合があります。

「イボだから全部同じ」と考えず、適切な診断を受けることが大切です。

軟性線維腫はうつる?

軟性線維腫はウイルス感染によって生じるものではないため、基本的に人から人へうつる病気ではありません。

一方、ウイルス性のイボなど、感染によって生じる皮膚病変もあります。

そのため、イボのようなものが増えている場合には、まず何の病変なのかを確認することが重要です。

軟性線維腫は自然に取れる?

茎の細い軟性線維腫では、ねじれなどによって血流が途絶え、黒くなって自然に取れることがあります。

しかし、すべての軟性線維腫が自然に取れるわけではありません。

また、「そのうち取れるだろう」と自分で強く引っ張ったり、傷つけたりすることはおすすめできません。

軟性線維腫を自分で取ってもいい?

軟性線維腫を自分でハサミや爪切りなどを使って切ることは避けてください。

自己処置によって、

  • 出血
  • 感染
  • 炎症
  • 痛み
  • 傷跡

などが生じる可能性があります。

また、切ろうとしている病変が本当に軟性線維腫なのかを自分で確定することはできません。

見た目が似ている別の皮膚病変を傷つけてしまう可能性もあります。

軟性線維腫を糸で縛ってもいい?

インターネットなどで、軟性線維腫を糸で縛って取る方法を見かけることがあります。

しかし、自己判断で糸を結びつけて処置することはおすすめできません。

痛みや炎症、出血、感染などにつながる可能性があります。

また、診断されていない皮膚病変に対して自己処置を行うこと自体にリスクがあります。

除去を希望する場合には医療機関にご相談ください。

軟性線維腫にイボコロリは使える?

「イボ」という名称から、市販のイボ治療薬を使えるのではないかと考える方もいます。

しかし、軟性線維腫とウイルス性のイボは異なる病変です。

市販薬には対象となる症状や使用できる部位が定められており、特に首・顔・デリケートゾーンなどへの自己判断での使用は皮膚トラブルにつながる可能性があります。

まず医師による診断を受けることをおすすめします。

軟性線維腫は市販薬で治せる?

軟性線維腫そのものを確実に除去する一般的な市販薬はありません。

「塗り薬で取れないか」「ヨクイニンで治らないか」と考える方もいますが、ウイルス性のイボとは異なるため、同じ治療をそのまま当てはめることはできません。

軟性線維腫の除去を希望する場合には、医療機関で治療方法をご相談ください。

軟性線維腫を放置するとどうなる?

軟性線維腫は良性であり、症状がなければ経過観察となることがあります。

一方、

  • 徐々に大きくなる
  • 数が増える
  • 衣類に引っかかる
  • ネックレスに引っかかる
  • 擦れて痛い
  • 出血する

といった問題が生じる場合があります。

また、一度も診断を受けていない場合には、本当に軟性線維腫なのか確認することも重要です。

軟性線維腫の診断

診察では、

  • 大きさ
  • 硬さ
  • 発生部位
  • 表面の状態
  • いつからあるか
  • 最近変化しているか

などを確認します。

典型的な軟性線維腫では診察によって判断できる場合がありますが、他の皮膚腫瘍との鑑別が必要になることもあります。

状態によっては、摘出した組織を病理組織検査で確認する場合もあります。

軟性線維腫の治療方法

軟性線維腫の治療方法は、病変の大きさや数、発生部位などによって異なります。

医療機関では、

  • 医療用の器具による切除
  • 外科的切除
  • 液体窒素による凍結療法
  • 炭酸ガスレーザーなどによる治療

などが検討されることがあります。

すべての軟性線維腫に同じ治療が適しているわけではありません。

多数の小さな病変と、大きく垂れ下がった病変では適した方法が異なることがあります。

診察によって状態を確認したうえで治療方法を検討します。

液体窒素による治療

液体窒素を使用して病変を凍結する治療が行われることがあります。

治療後には赤みや水ぶくれ、かさぶたなどが生じる場合があります。

また、一度ですべて除去できるとは限らず、複数回の治療が必要になることがあります。

治療後に色素沈着や色素脱失がみられる場合もあります。

レーザーによる治療

病変の状態によっては、炭酸ガスレーザーなどを使用して除去する方法が選択肢となることがあります。

特に小さな病変が多数ある場合などに検討されることがありますが、適応は大きさや部位などによって異なります。

治療後には赤み、かさぶた、一時的な色素沈着などが生じる場合があります。

切除による治療

大きくなった軟性線維腫や、茎を持って垂れ下がった病変などでは、切除が検討されることがあります。

病変の状態によっては局所麻酔を使用して処置を行います。

大きさや発生部位によって治療方法は異なるため、診察したうえで判断します。

軟性線維腫の治療後について

治療後の経過は治療方法によって異なります。

赤み、かさぶた、腫れ、一時的な色素沈着などがみられる場合があります。

また、皮膚に処置を行う以上、治療跡がまったく残らないとは限りません。

術後のケアについては、治療方法に応じて医師から説明を受けてください。

軟性線維腫は再発する?

除去した部位に再び病変がみられる可能性はあります。

また、治療した軟性線維腫とは別に、首や脇など他の場所へ新しい軟性線維腫が生じることもあります。

そのため、一度除去すれば将来的に一つもできなくなるというものではありません。

軟性線維腫の治療は保険適用になる?

軟性線維腫の治療が保険診療となるか自由診療となるかは、病変の状態や治療目的、治療方法などによって異なります。

症状がある場合などには保険診療の対象となる治療が選択されることがありますが、美容目的での除去や治療方法によっては自由診療となる場合があります。

実際の適用や費用については診察時にご確認ください。

軟性線維腫は何科を受診する?

軟性線維腫をはじめとした皮膚のできものは、皮膚科などで相談できます。

「軟性線維腫なのかわからない」
「ただの首イボだと思うけれど診てほしい」
「老人性イボとの違いがわからない」

という段階でも問題ありません。

まずは皮膚のできものが何なのかを確認することが大切です。

このような首イボ・できものはご相談ください

次のようなお悩みがある場合には、一度医療機関での診察をご検討ください。

  • 首に小さなイボがたくさんある
  • 脇にやわらかいできものがある
  • デコルテのポツポツが気になる
  • 鼠径部やデリケートゾーン周辺にできものがある
  • できものが徐々に大きくなっている
  • 衣服やアクセサリーに引っかかる
  • 擦れると痛い
  • 出血することがある
  • できものが黒くなった
  • 老人性イボとの違いがわからない
  • 自分で取っていいのかわからない
  • 軟性線維腫を除去したい

急速に大きくなる、出血を繰り返す、色や形が急に変化したなど、気になる変化がある場合には早めに受診してください。

名古屋で軟性線維腫・首イボについてお悩みなら、あいちビューティークリニックへ

軟性線維腫は、首や脇などにできやすいやわらかい良性の皮膚腫瘍です。

小さなものはアクロコルドンやスキンタッグなどと呼ばれ、「首イボ」として気づくこともあります。

一方、皮膚にできるイボ状の病変には、脂漏性角化症やウイルス性のイボなどさまざまな種類があります。

「イボだから市販薬を塗ればいい」
「ハサミで切れば取れる」

と自己判断するのではなく、まず何の病変なのか確認することが大切です。

あいちビューティークリニックでは、軟性線維腫をはじめとした皮膚のできものについて診察し、状態に応じた治療をご提案します。

名古屋で、

「首イボを取りたい」
「脇のポツポツが気になる」
「軟性線維腫が増えてきた」
「老人性イボとの違いを診てもらいたい」
「自分に合った除去方法を相談したい」

とお悩みの方は、あいちビューティークリニックへご相談ください。

軟性線維腫についてよくある質問

軟性線維腫とアクロコルドンは同じですか?

関連する皮膚病変を指す名称として使われています。小さなものをアクロコルドンやスキンタッグ、より大きなものを軟性線維腫と呼び分ける場合もあります。

軟性線維腫は悪性ですか?

軟性線維腫は基本的に良性です。ただし、似た見た目の別の皮膚病変もあるため、急速に変化しているできものなどは診察を受けてください。

軟性線維腫はうつりますか?

軟性線維腫はウイルス感染による病変ではないため、基本的に人から人へうつるものではありません。

軟性線維腫は自然に取れることがありますか?

茎の細いものでは、ねじれなどによって血流が途絶え、自然に取れる場合があります。ただし、自分で引っ張ったり切ったりすることは避けてください。

軟性線維腫を自分でハサミで切ってもいいですか?

おすすめできません。出血や感染、傷跡などにつながる可能性があります。また、本当に軟性線維腫なのか診断を受けることも重要です。

軟性線維腫にイボコロリは使えますか?

自己判断で使用することはおすすめできません。軟性線維腫とウイルス性のイボは異なる病変で、市販薬には使用できる部位などにも制限があります。

軟性線維腫は市販薬で治せますか?

軟性線維腫を確実に除去する一般的な市販薬はありません。除去を希望する場合には医療機関にご相談ください。

軟性線維腫は大きくなることがありますか?

はい。徐々に大きくなり、垂れ下がったような形になる場合があります。急速に大きくなる場合などは医師の診察を受けてください。

デリケートゾーンにも軟性線維腫はできますか?

鼠径部やデリケートゾーン周辺にも生じることがあります。ただし、陰部のイボ状病変には別の疾患もあるため、自己判断せず診察を受けることが大切です。

軟性線維腫は保険適用で取れますか?

病変の状態や治療目的、治療方法などによって異なります。美容目的の治療などは自由診療となる場合がありますので、診察時にご確認ください。