脇の下にできたしこりが徐々に大きくなったり、赤く腫れて痛みが出たりすると、

「粉瘤かもしれない」
「手術が必要と言われた」
「どんな手術をするの?」

と不安になる方は少なくありません。

脇の下は、

  • 汗腺が多い
  • 蒸れやすい
  • 皮膚同士が擦れやすい

といった特徴があり、粉瘤が炎症を起こしやすい部位の一つです。

また、腕を動かすたびに刺激が加わるため、

  • 痛みが出やすい
  • 炎症を繰り返しやすい
  • 日常生活に支障が出やすい

という特徴もあります。

粉瘤は自然に治る病気ではなく、根本的に治療するためには袋(嚢腫)ごと摘出する手術が必要です。

この記事では、脇の下の粉瘤手術の方法、受診すべき診療科、費用について皮膚科専門医の視点から詳しく解説します。

脇の下の粉瘤手術方法

粉瘤の手術は「袋を完全に摘出すること」が目的になります。

粉瘤の内容物だけを出しても袋が残れば再発するためです。あいちビューティークリニックでは粉瘤の大きさや炎症の有無に応じて治療法を選択しています。

くり抜き法

くり抜き法は、小さな穴を開けて粉瘤の内容物と袋を摘出する方法です。専用のトレパンという器具を使用し、数ミリ程度の切開で手術を行います。

特徴として、

  • 傷が小さい
  • 術後の傷跡が目立ちにくい
  • 日帰り手術が可能
  • 治療時間が短い

というメリットがあります。

脇の下は比較的傷が目立ちにくい部位ではありますが、傷を最小限にしたい方には有効な方法です。

切開法

粉瘤が大きい場合や炎症を繰り返している場合は切開法を選択します。皮膚を切開し、粉瘤を直接確認しながら摘出するため、

  • 再発リスクを低くできる
  • 癒着が強い症例にも対応可能
  • 大型の粉瘤でも摘出しやすい

という特徴があります。

特に脇の下の粉瘤は炎症を繰り返していることが多く、周囲組織との癒着が強いケースも少なくありません。そのような場合には切開法が適応になります。

脇の下の粉瘤手術は何科に受診すべき?

粉瘤の治療を行う診療科はいくつかありますが、治療内容には違いがあります。

皮膚科

皮膚科では、

  • 診断
  • 抗生剤処方
  • 炎症管理
  • 小規模な手術

まで網羅的に行うことができます。ただし施設によっては摘出手術を行っていない場合もあり、切開排膿のみ対応しているケースもあります。

あいちビューティクリニックでは形成外科に準じる様な比較的大きな粉瘤や再発例でも対応し、傷跡に配慮した手術を行っているのが特徴です。

形成外科

形成外科では、

  • 診断
  • 局所麻酔手術
  • 傷跡への配慮

に対応できます。脇の下は皮膚の動きが大きい部位であり、術後の傷跡や瘢痕形成も考慮した手術が重要で、再発例や大きいものは形成外科が適しています。

整形外科

整形外科は骨や関節、筋肉を専門とする診療科です。脇の下の粉瘤を専門的に治療することは一般的ではありません。しこりの原因が粉瘤であれば、形成外科や皮膚科の方が適しています。

保険適用|脇の下の粉瘤手術費用

粉瘤は健康保険が適用される病気です。

手術費用は、

・粉瘤の大きさ
・摘出部位

によって決まります。

脇の下は一般的に非露出部に分類されます。そのため、粉瘤の大きさに応じた保険点数で算定されます。

自己負担額は3割負担の場合、

3cmm未満:4,000~5,000円程度

3cm〜6cm未満:10,000~11,000円程度

6cm~12cm:12,000~14,000円程度

12cm以上:25,000円程度

数千円~1万円台程度になることが多いですが、病理検査や処置内容によって変動します。詳しい費用については診察時にご案内いたします。

脇の下の粉瘤に関するQ&A

脇の下に粉瘤らしきできものを手術で取りたいのです。麻酔は痛みますでしょうか?また、手術の痛みも教えて欲しいです。

最も痛みを感じるのは局所麻酔の注射です。ただしあいちビューティークリニックでは、

  • 冷却
  • 極細針の使用
  • 注入速度の調整

などを行い、できる限り痛みを軽減しています。麻酔が効いた後は手術中の痛みはほとんどありません。触られている感覚や引っ張られる感覚はありますが、強い痛みを感じることは通常ありません。

脇の下の粉瘤を取り除く手術を行うのですが、上半身は脱ぎますでしょうか?または捲り上げるだけでしょうか?

粉瘤の位置や大きさによって異なります。

多くの場合は患部が十分に露出できればよく、ガウンへ着替えたり、衣服を部分的にずらしたりする形で対応可能です。詳しくは手術を受ける医療機関へご確認ください。

以前、皮膚科で脇の下の粉瘤の膿を出す手術をしました。後日袋を取る手術をしたいと思うのですが、その際、行くのは同じ皮膚科・別の形成外科どちらに行くべきでしょうか?

どちらでも問題ありません。重要なのは、袋まで摘出する手術に対応しているかどうかです。

切開排膿は炎症を抑える処置であり、根治治療ではありません。そのため再発予防を目的とする場合は、粉瘤摘出術を行っている医療機関を選ぶことが重要です。

まとめ

脇の下の粉瘤は、

  • 摩擦
  • 蒸れ

などの影響で炎症を起こしやすい部位に発生します。

抗生剤や切開排膿で症状を改善することはできますが、根本的な治療には袋ごとの摘出が必要です。

あいちビューティークリニックでは、

  • くり抜き法
  • 切開法

を症例に応じて使い分け、できるだけ再発を防ぎながら傷跡にも配慮した治療を行っています。脇の下のしこりや繰り返す炎症でお悩みの方は、あいちビューティークリニックにお気軽にご相談ください。