背中の粉瘤が痛い時は我慢せずに医療機関に受診しましょう。

しかし、様々な事情ですぐに行けない人も多いはずです。そういった方は、まずは、「冷やす」「圧迫を避ける」を行ってください。

この記事では、背中の粉瘤が痛い時の対処法と、やってはいけないことを解説していきます。

背中の粉瘤が痛い時の対処法

保冷剤等で患部を冷やす

背中の粉瘤が炎症を起こしている時は、患部を冷やすと一時的に症状が和らぎます。

冷やす際は、氷嚢や保冷剤、氷を入れたビニール袋などをタオルで包み、患部に10〜15分程度当てます。 氷や保冷剤を直接肌に当てると凍傷を起こすおそれがあるため避けてください。

長時間連続して冷やすのではなく、一度外して皮膚の状態を確認しながら行いましょう。皮膚が白くなる、感覚が鈍くなる、強い痛みが出る場合はすぐに中止してください。

圧迫を避ける

圧迫を避けることも大事です。背中は、寝る・座る・衣類を着るといった日常動作で粉瘤が圧迫されやすい部位です。炎症している粉瘤に圧迫や摩擦が加わると、痛みが強くなることがあります。

寝るときは、粉瘤がある部分を下にした仰向けを避け、横向きなど患部に体重がかかりにくい姿勢をとりましょう。

椅子に座る際も、粉瘤が背もたれに直接当たらないよう注意します。必要に応じてクッションや折りたたんだタオルを使用し、粉瘤そのものを押さえつけるのではなく、患部の周囲で体を支えるようにして圧迫を避けるのがポイントです。

また、リュックの背面やショルダーバッグのベルト、締め付けの強い下着・衣類などが患部に当たる場合も避けましょう。

医療機関に受診する

冷やしたり圧迫を避けたりしても痛みが続く場合は、医療機関を受診しましょう。

粉瘤は、主に皮膚科や形成外科で診療・摘出手術を受けることができます。ただし、皮膚科の中には内服薬や外用薬による保存的な治療を中心としており、粉瘤の摘出手術には対応していないクリニックもあります。

粉瘤を根本的に治療したい場合は、粉瘤の摘出手術を行っている医療機関かどうかを事前に確認することが大切です。

当院「あいちビューティークリニック」では、粉瘤の根治を目的とした摘出手術を積極的に行っています。炎症がある粉瘤についても、診察のうえ摘出可能と判断した場合は、基本的に診察当日の手術に対応しています。

一方、炎症が非常に強く、そのまま袋を摘出することが適さない場合には、まず切開・排膿を行って炎症を落ち着かせ、その後あらためて袋を摘出する手術を行います。

「できれば早く摘出したい」という方も、まずは一度ご相談ください。

背中の粉瘤が痛い時にやっては行けないこと

自分で膿を出す・絞り出す

粉瘤を強く押したり、針などで穴を開けたりして、自分で膿や内容物を出すのは避けてください。

先ほど「圧迫を避ける」の項目でも触れましたが、背中は寝ている間に体重がかかりやすい部位です。 そのため、炎症して腫れている粉瘤が就寝中に圧迫され、朝起きたら潰れて膿や内容物が出ていたというケースもあります。

特に炎症して大きく腫れている場合は、粉瘤のある部分を下にして寝ないなど、患部を圧迫しない寝姿勢を心がけてください。

万が一、寝ている間などに自然に潰れてしまった場合も、残っている内容物を自分で絞り出したり、袋を取り出そうとしたりしてはいけません。

中身が出て小さくなったように見えても、皮膚の下に袋が残っていれば、再び内容物がたまって腫れる可能性があります。

市販の飲み薬、塗り薬を塗る

市販の鎮痛薬などによって、一時的に痛みが和らぐことはあります。しかし、飲み薬や塗り薬だけでは、粉瘤の袋そのものを取り除くことはできません。

市販薬を自己判断で使い続けて受診が遅れると、その間に粉瘤が大きくなったり、炎症が悪化したりする可能性があります。また、粉瘤だと思っていたものが、実際には別のできものである可能性もあります。

さらに、抗菌薬を必要性がはっきりしないまま漫然と使用することは、薬剤耐性菌を増やす原因となるため好ましくありません。 抗菌薬が必要かどうかは、炎症や感染の状態を診察したうえで医師が判断します。

温める

背中の粉瘤が赤く腫れて痛みや熱感がある場合は、患部を積極的に温めることは避けましょう。

長時間の入浴やサウナ、カイロなどで患部を温めると、血流が増えることで、腫れやズキズキとした痛みが強くなる可能性があります。 炎症や膿がたまっている状態では、症状が悪化することもあります。

炎症が強いときの入浴は、湯船に長時間つかって患部を温めるのではなく、短時間のシャワー程度にとどめるのがよいでしょう。

「そもそも背中のしこりが粉瘤なのか気になる方は『【症例画像あり】背中の粉瘤の特徴と見分け方』をご確認ください。」

背中の粉瘤が痛いに関するQ&A

背中の粉瘤の局所麻酔は痛いですか?血液検査の注射でも泣いてしまうくらい痛みに弱いため、手術が不安です。

局所麻酔の注射をする際には、針を刺すチクッとした痛みや、麻酔液が入るときにしみるような痛みを感じることがあります。

ただし、麻酔が十分に効いた後は、手術中の痛みは基本的に抑えられます。引っ張られる感覚や触られている感覚などが残ることはあります。

痛みに弱い方や注射が苦手な方は、事前に医師へ「痛みにとても弱い」と伝えておくことが大切です。 手術中に痛みを感じた場合も我慢せず伝えてください。麻酔の効き具合を確認し、必要に応じて追加いたします。

背中に粉瘤ができて、今は押したり触れたりするだけでもかなり痛いです。治療も痛そうで怖く、なかなか皮膚科に行けません。治療はどのくらい痛いのでしょうか?

触れるだけでも強く痛む場合は、粉瘤が炎症を起こしている可能性があります。

治療では局所麻酔を使用するため、麻酔の注射時には痛みを感じることがあります。特に炎症が強い部分は、通常より麻酔が効きにくかったり、注射時の痛みを強く感じたりすることがあります。

一方で、炎症をそのまま放置すると、さらに腫れや痛みが強くなったり、自然に破れて膿が出たりすることもあります。治療が怖いからと我慢し続けるより、まずは診察だけでも受けることをおすすめします。

背中の粉瘤が炎症して痛くなり、形成外科で局所麻酔をして膿を出してもらいました。2〜3日経ってもまだ痛みがあります。膿と粉瘤を同時に取る病院もあるようですが、切開・排膿だけだったのは病院選びを間違えたのでしょうか?

炎症が非常に強い粉瘤では、袋が破れていたり周囲の組織と癒着していたりして、袋をきれいに摘出することが難しい場合があります。その場合は、まず切開して膿や内容物を排出し、炎症が落ち着いてから改めて袋を摘出する方法が選択されることがあります。

一方、炎症がある場合でも、その程度や状態によっては袋を含めて摘出できるケースもあります。「炎症した粉瘤は必ず切開・排膿だけ」「必ずその日に袋まで摘出できる」というわけではなく、状態を診察したうえで判断することが重要です。

また、切開・排膿後すぐに痛みが完全になくなるとは限りません。ただし、2〜3日経っても痛みが強い、むしろ悪化している、赤みや腫れが広がっている、発熱がある、膿が大量に出続けるといった場合は、処置を受けた医療機関へ早めに相談してください。

まとめ

背中の粉瘤に痛みや熱感があるときは、患部を適度に冷やし、粉瘤が圧迫されない寝姿勢や座り方を心がけましょう。一方で、自分で潰して膿を出す、市販薬だけで治そうとする、炎症している部分を長時間温めるといった行為は避けてください。

あいちビューティークリニックでは、粉瘤の根治を目的とした摘出手術を積極的に行っています。 炎症している粉瘤についても、状態を診察したうえで、摘出手術または切開・排膿など適切な治療方法をご提案します。

「背中の粉瘤が痛くてつらい」「炎症しているけれど手術できるのか知りたい」「できるだけ早く治療したい」という方は、我慢せず、まずはあいちビューティークリニックへご相談ください。